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2009.03.12

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語

久々に、本のことを。

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語

誰でも知っているハプスブルグ家出身者といえば、マリー・アントワネットだろう。
ベルバラ好きならば、マリア・テレジアの名も挙がるかもしれない。
ちょっと歴史好き、もしくは芝居好き、もしくは小説好き当たりだと、フランツ・ヨーゼフと妻エリザベートの名も挙がるだろう。

歴史好きなうるみとしては、ハプスブルグは当然、引きが強い家系である。

この本の面白いところは、自画像とエピソードを軸にすることで、ハプスブルグの「顔」を紹介している点だ。

肖像がを見て、改めて「あぁそうかぁ、フェリペ2世はハプスブルグかぁぁ!」ということに気づかせられた。

きっと、もう二度と忘れないだろう。
あの強烈な自画像郡を見せられては。

多くの漫画で描かれている、フェリペ二世のあの特徴のある長い顎と鼻。
あれこそが、ハプスブルグの顔なんだということを。

長い鷲鼻と、しゃくれた顎、受け口気味に突き出した下唇。

驚くことに、これはハプスブルグ家初の神聖ローマ帝国皇帝となったルドルフ一世の段階で既に現れていた特徴だったようだ。
そこから続く、カール五世も、フェリペ二世も、そうと思って見てみればのフランツ・ヨーゼフまで。
いやぁ、、、

すげぇな優性遺伝と血族婚。

奇しくも、この本を読み終わった先週の日曜だったか土曜だったかの昼間にやっていた、フジテレビの番組「教科書を面白くするテレビ『なんでもカキコミ学園』」。
まさにこの本で取り上げていた絵画と共に、「しゃくれ」の歴史のようなことを特集していた。

制作サイドで、この本を読んだ人がいたに違いないw

ハプスブルグ家は面白い。
13世紀から20世紀まで、ヨーロッパの皇族・王族として続いた「青い血の一族」。

「青い血の一族」とかいうフレーズにこれまた弱い、ワタクシ。

麗しく、おどろおどろしく、華やかで、陰惨。
相反するようでいて、表裏一体。

傑物を生み出すと共に、血族婚を繰り返したが故に濃い血が生み出す短命・障害の不幸。
スペイン・ハプスブルグはその血族婚により、フェリペ二世の父=カール5世(私としてはカルロス一世の方がしっくりくる)から数えても、カルロス二世まで、5代・200年で終焉を迎えてしまった。

だってねぇ。従兄妹婚、叔父姪婚とかばっかりやってんだもん。

しかし、絵画で見るとは面白い。
宮廷画家がどんなに粉飾を施しても、特徴として無視できず、描かれてしまったハプスブルグの「顔」も面白い。

そして、これまで意識してなかった、肖像画のテクニックというのも面白い。
最も気に入り実物を見てみたくなったのは、ベラスケスの「黒衣のフェリペ四世」だ、

本文中にも記載があるが、その絵からは小さな画像であるのにもかかわらず、王家の気品、王者の威厳のようなものが感じられる。
決してフェリペ二世のようなギラギラとした「やり手」感は感じられないものの、おっとりとした王家に生まれた王者であることが非常に判りやすく判る作品だ。

久々に読んだ新書としては、大満足の一冊だ。

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