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2006.09.14

メタル・マクベス 6/10@青山劇場

6月10日。劇団☆新感線のSHINKANSEN☆RS「メタルマクベス」。青山劇場。

うー。一体いつの話だよ...。

今週末には「オレステス」がくるので、その前に「メタルマクベス」と「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」の感想をアップしなくちゃ!ということで懐かし感想第一弾。
7月にテキスト書いて、9月にアップするという...。
とっとと感想書かないから...いつの間にかうちのvaioちゃんも「しんかんせん」と入れたら「新幹線」と変換するようになっちゃっているし。芝居の感想をちゃんと書くの本当に久しぶりだわ。

で、「メタルマクベス」であるが。

わざわざ舞台の前には、松岡和子版「マクベス」をしっかり読み、事前準備も完璧。私としては歴代シェイクスピア翻訳の中では群を抜いて判りやすい松岡・マクベスと、クドカンと、新感線と松たか子いう組み合わせに胸を高ならせつつ、入社して初めて定時で会社を逃げ出し向かった青山劇場。
nojao氏と共に青山劇場に着くと、まず始めにしたのが芝居の前の一服。
そこで出会ったのは荒川良々(笑)。うぉーーー?えーー?ありーー?良々だよな?本当に?ってか、良々でしかありえないよな?と半信半疑でガン視してたら、「?」という顔をされて慌てて「す、すみません」と誤る。観に来ていてもまったく可笑しくないのだが、あまりにも接近遭遇でかえってビックリしてしまった。

そんなビックリもありありの中で始まった「メタルマクベス」。

面白かった。よかった。えらかった。

と、単純な言葉を書き連ねればそうなる。

が、実は観終わった最初は若干不満だった。不満の理由は「ちゃんとマクベスすぎる」から(^^;;
なんつぅ理由だと思わないでもない。一体何を期待していたのだ、私?と激しく自問自答したりしたのだが、どうも生来のシェイクスピア悲劇嫌いも手伝って、ちょっと違うマクベスが観られるだろうと思い込み、まさかクドカンがあれほどちゃんとマクベスするとは思っていなかったようだ。

1980年代と2206年大きく隔たった二つの年代が重なり合わされ、過去と未来を行きつ戻りつしながら展開する芝居は独創的であることは間違いない。が、進められていくお話はこれまた間違いなく「マクベス」。1ヶ月経って反芻するにつれ、やっぱり巧いなぁ、面白かったなぁ、もう一回観たかったなぁ(ToT)と思う気持ちの方が強くなっていったのだが、6月10日の終演直後は「もっと、なんか!」という気持ちの方が強かったみたいだ。

この1ヶ月の間、時々あの舞台を思い出しては、あぁ!すごかったわ~と思い出すのは、やっぱりバンクォー暗殺の部分を過去に飛ばして見せるくだりや、ランダムスター&ランダムスター夫人の狂気の様を80年代メタルバンド「メタルマクベス」に依らせたりするくだり。
そして原作の言葉をちりばめたクドカン脚本と歌詞の面白さ。「女の股から生まれた男には」や「汚いはきれい」が出てくるたびにゾクゾクと興奮した。

出演者に的を絞ってみれば、正直、主演マクベス=ランダムスターの内野はイマイチだった。私が観た回がたまたまそうだったのか、それとも...な所は判らないが、期待のメタル歌唱も舞台オーラの華やかさも、「エリザベート」のトート様の時とは比べるべくもない程で、ぶっちゃけがっかりした。

その分、二幕以降のレスポールJrとグレコがよく見えたような気がする。
森山未来は好き嫌いがあるのだと思うのだが、私はどうやら好きみたい。プロポーションの美しさとダンスシーンでの目の奪われようがピカイチ。”演じている”感が多少鼻につくものの、なんだかイキがよくって目を楽しませてくれた。

北村有起は、昨年途中で観るのをリタイアした「義経」でチラ見してちょっと気になっていた役者だったのだが、この人もプロポーションというか立ち姿が美しかった。なんとなく素敵オーラを纏っており、原作を読む限りではどうしても影が薄いと感じてしまうマクダフに性格をつけて演じてくれていたような気がする。いや、マクダフ好きなんだけどさ。いいヤツ好きだから。

レスポールJrとグレコ(マルカムとマクダフ)が手を組むくだりが元々好きなんだが、原作における、正当な義憤と血統からのアクションという見せ方を、あけっぴろげなBLテイスト(笑)で見せ付けてくれる辺りは大爆笑だ。本来の”女子萌え”をネタにして、いっそあざ笑うかのようなやりすぎ感が私のお気に召したようだ。
ついでに、彼が北村和夫の息子ってパンフ読んで初めて知ったよ。内野サンとは遠いけど文学座つながりぃ?

笑わせながらもラストの”バンクォーの血統”=スコットランド王ジェームス6世(イングランド王ではジェームズ1世)への継承を臭わせる演出などは、おぉ!と感じさせるものであったのも素晴らしい。

ジェームズといえば、「7つの黄金郷」での陰気で元気ないモテない君として永らく私の記憶の底辺にいたお人であるが、イングランド・スコットランド・アイルランドを治める王様で、ホモで有名。じゃなくって...まぁエライ王様であったわけだ。そりゃ、シェイクスピアも御前芝居を書くわいな。

そして!期待の松たか子はやっぱりよかった。
素晴らしい!
初めての舞台・松を観たnojao氏も気に入ってくれたみたいで、大満足。私はといえば久々のシャウトする松にほれぼれ。狂気の様も”ハエ”を筆頭に「きゃんっ」と言って飛び降りるその瞬間までもが、可愛く怖く痛々しく「小さな方にしておけばよかった」をギチギチと感じさせてくれた。
すごいよなぁ。本当になんでも出来てしまう。バカもシリアスも狂気もラブも。やっぱり松舞台は外せない。


あぁぁぁぁ!本当にもう一回観たかった。
ぶっちゃけあと一回観られると思っていたから、思いっきり俯瞰で観たんだよなぁ。だから台詞のディテールも演出のディテールも実は全然押さえてなかったりするのだ。うぅ、DVD速く出ないかなぁ。<9月12日予約スタートじゃ...。

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Comments

とりあえずアドセンスをクリックしておきました。

みたかった!!!(恨み武士)
なんてね。

青山でなくってオブとか、可笑しくないのだがお人など手伝って
うる太たちが、バカとか観られる
スコットランドでうぅ歌詞とか思っていたから
青山劇場とかない程で文学座つながりや最初などを記憶しなかったよ。

ううーー、すっかり反応遅い上に!1ヶ月前にいただいたコメント返し...。

アドセンスをクリック!!!よもや、「AdSense狩り」じゃぁないですよねっ?<恨み武士からの

その説はほんとーにすまんこって。
来年1月の新橋どーですか???
別途お誘いメール投げますです。

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