« ガンダムSEED DESTINY 終わったサ | Main | SHIROHで豪雨(BlogPet) »

2005.10.23

「吉原御免状」東京・千秋楽とm-san乱闘事件完結編

一体いつの話だ!という感じだけれど、いまさらという感じだけれど、やっぱり書いておかないとねぇ。

ついに念願の劇団☆新感線の舞台の千秋楽を経験しました!そう、「吉原御免状」でございます。

肝心の舞台の感想を書く前にタイトルにある「m-san乱闘事件完結編」を書かねばね。

この日の観劇は、席はばらばらだけれども、m-san、カノンさん、モグさん、いかれ帽子屋さんと私の5名でござった。そこはかとなく、あの夢を彷彿とさせるメンバーが揃いましたです。
でもって、過去m-sanと観に行った舞台ではほぼ90%の確立で有名・著名人と遭遇するのですが、この日もきっちり遭遇しました。幕間に、お馴染みのタバコ場でいかれ帽子屋さんと一服していると、目の前につい最近とあるシチュエーションでいやという程見知った顔が!そう...

阿部サダヲその人が(笑)

阿部サダヲさんは、クドカンと、三宅弘城さんとご一緒でした。そう、モロに次のウーマンリブ公演のメンツでしたねぇ~。いやぁ、間近に見るクドカンとか三宅さんとか阿部さんに感激したのもつかの間、そこにm-sanが合流したために、タバコ場で意味不明の大爆笑をかます怪しい集団が発生してしましました(^^;;

乱闘よ!乱闘するのよ!
演劇論を戦わせるのよ!
いや、「何も聞かずに髪をひっつかんでください!」ってお願いするのよっ!

と、えぇ、本当に大興奮。

それは、違う...

益田四郎時貞が、首を振りそうなイキオイで盛り上がる、不審者5名。
そうかー、うるみさんのあの夢はこの予知だったんだよ!とか、やっぱり落ちがちゃんとあったんじゃんとか、もう舞台の興奮以上に盛り上がってしまったです。

残念ながら、m-sanはしごく大人しく、誰かと乱闘になることもなく、髪を引っこ抜かれることもなく...<当たり前だ。

後は、千秋楽だから当たり前だけど、開演前と幕間にいのうえひでのりさんがうろうろしておられましたー。

さーて、本題の感想ですが。

結局、近くの本屋で原作本が置いてなく、あれこれ探し回ったけれど入手できず、Amazonで注文するものの、千秋楽の時点で1/3くらいしか読めない状態で観たのですが、読んでなくても全然気にならなかった。

すごく良かった。

やっぱり終盤になるにしたがってということなのか、すべての間が良くなっていたように思います。二回目というのもあるけど、説明台詞の違和感もほとんど感じなかったし。

でも、正直言うと、幕間の時点では諦めていたのです。
演じられている内容、背景、人物描写すべてキチンと理解できていたと思うのだけれど、どうにも感情移入ができないというか、入り込めなかったのです。でも、世界観とかお話の内容はすごく面白い。面白いけど、その世界に自分は入って行けないのというすごく歯がゆい状態で、あぁ、もうこれはダメかなぁ。もう波長が合わない舞台ってやっぱりあるしね。これはもうしょうがないかー。という気分で二幕は観ていたのです。

★二人の女
泣く程の感動をこの舞台からは得られない...。半ば諦めと共に、繰り広げられる世界を租借し、舞台技術の素晴らしさに嘆息することに専念しようと思っていた、クライマックス。松雪泰子の勝山太夫絶命の場にやられた。

裏切り者のくのいちとして、身の毛もよだつような拷問の末、無残な姿を晒される勝山。駆けつけた誠一郎の腕の中で、息も絶え絶えにつぶやく。

「主さんに、惚れんした...」

この台詞で、かなりぐぐっときたところに

殺して...誰にも見せないで...

これ!この台詞にやられた。鳥肌が立って涙がこぼれた。哀しくて切なくて、死を身近に生きてきたくのいちであり、そして誇り高い女である勝山という女の集大成がこの一言であると、胸が痛くなったのだ。
愛の告白だよなぁ~。痛いくらいの。

勿論、最初に見た時にも、いい場面だし、いい台詞だし、いい演技であったとは思っていたのだが、なんというかやはりこなれ具合が違っていた。私自身が、この芝居を租借できたということもあったのだろうが、それにしても、やはり終盤・東京千秋楽のこの日の出来は素晴らしかったと思う。
勝山のこの演技で、一気に誠四郎が好きになったもの。

そして、クライマックスの高尾太夫の台詞もよかった。吉原から去ろうとする誠四郎、泣くこともできずに、悲しみの痛手から立ち直れないでいるこの男に向かって、菩薩のごとく優しく柔らかく

「泣きなんし」

はぁぁぁ~。いいかもしんない~。

京野ことみの高尾は、正直言えば引いて観ると、やっぱりTV演技って感じで大分オーラが少なくなっていたのだけれど、やはりしっとり柔らかな所作が美しかったねぇ。


★主人公・誠四郎という男と義仙という男
真っ直ぐな快男児が主人公の場合、得てして毒にも薬にもならない印象の弱いヤツとなってしまう場合が多いと思う。まぁ、私が毒をはらんだ人間が好きだからというのもあるのだけれど、「いいヤツ」ただそれだけの男に成り下がってしまったわ、ということが何度かあった。
この場合、周りを取り巻く個性的な面々によって、主人公の色が深くなるか浅くなるかって感じなのだけれど、この舞台の場合も、まさにそうだったような気がする。

誠四郎は、複雑な過去を持ちそれを知るにしたがって、人物の厚みが増すという構成なのだけれど、原作を読み終わった後に、舞台を思い出してみると、やはり語られるべき情報量の多さと比較しても、舞台上での再現はひどく困難だったのだと思う。
それでも、千秋楽を観た時には、やはりそれぞれの人物、勝山、高尾、義仙、水野、宗冬、おばば様や、幻斎、そして多くの吉原者達の演技の深みが増していて、かなり納得のいく陰影が表現されていたのではと思った。


堤さんの誠四郎は、やっぱり場が進むにつれて、色気と剣の凄みが増してきて、すぽーーーんとした朴訥な山出し青年が変貌していく様が素敵だった。
でもやっぱりなぁぁぁ。なんというか、悲しみとか怒りがやっぱりすぽーーーんとストレートな感じがした。いや、誠四郎はそれでOKなんだと思うんだけんど。まぁ、こういうヒーローが私好みでないってぇことなんだな(^^;; どういうことかって言えば、それは「陰影がある周囲が彼の存在をライトアップする」っていうのを地で行ったくれた義仙の台詞が表現していると思う。

「人を斬っても汚れない。お前こそが、俺に言わせればバケモノだ!」

ちょっとうろ覚えだけれども、これ、この台詞が大好き。嫉妬や憎悪や功名心や自意識の塊である、ひどく人間臭い義仙は、本当に誠四郎の対極にいる男だ。
というか、この舞台、本当に各人の役割が明確に割り当てられていたんだよなぁ。ただ、割り当てられたその役割が、振り返ってみればかなり重いウェイトを締めていて、観る私の理解力も、演じる役者連のかみ合いもやはり最初に観た時には、まだそこまで行き着いていなかったのだとか思ったりする。

勝山絶命の場の感動は、先に書いたけれど、その後の誠四郎の「勝山~~っ!」という絶叫ぶりは、やっぱりあまりにもストレートすぎて正直引く。でもまぁそれが誠四郎なんだよなぁ。って涙流しながら納得しちゃったけど。うがぁ、だってきっと初恋だよなぁ。誠四郎ってば。あの刀を突き立てるシーンは10代の少年の慟哭のように感じた。でもって、ラストの「泣きなんし」での涙は、もう一気に青年まで成長しちゃっているの。その対比がまた誠四郎という男の悲しみの深さと人間としての成長を感じさせてよかった。


★クライマックス
残念なのは、やはりクライマックスの出来かなぁ。
なんとうか...新感線にしては、酷くケツカッチンで余韻がない性急な終わり方という気がしてしょうがない。高尾の「泣きなんし」から、誠四郎の「うん、僕ここにいるよ」までがどうもねぇ。あと10分長くなってもいいから、もう一声組み上げて欲しかったかも...。

あとは、、、、やっぱ、「おしゃぶ」だろー。原作を読んでみてびっくりしたもの。すごく重要な役割じゃんか。でも舞台のおしゃぶは、唯の子供にしか思えなかったものなぁ。子供がヤキモチ焼いてダダこねているようにしか思えなかった...。
いっそ、おしゃぶ的要素を高尾にかぶせてオリジナルキャラにしてしまっても良かったのじゃないかとか、乱暴なことまで考えてしまったもの。

★千秋楽
いやぁーー。カーテンコールは、初めての千秋楽の興奮から体が震えました。ちょっと泣きそうになった~。
あの、千秋楽・御煎餅もちゃんとゲット!まだ食べてません。というか、もうしけっているだろうからきっとずっと食べないで取って置くことでしょう。写真を撮らなきゃ~。後でアップしよう~。


« ガンダムSEED DESTINY 終わったサ | Main | SHIROHで豪雨(BlogPet) »

「演劇・舞台・観劇」カテゴリの記事

Comments

ごめん、
千秋楽の幕間の阿部サダさんの前に、うちら感激団の役者が揃って無くて(^^
私が、新”幹”線で名古屋に向かってた時ですね。

新感線にしては、終わり方の余韻が!と演劇論をカマセば良かったのにw

こんにちはー。
ワタシもあの時あの場所で、サダオちゃんとクドカンと三宅くんを見つめて(かげから)ドキドキしておりましたー。
千秋楽ってのも初体験で、お煎餅は嬉しかったですねー。

>アリクイさん

そうよ~。チケットあったのにぃ。名古屋でなく青山にいれば、本当に完璧な完結編だったのにぃ(w
「新感線にしては、終わり方の余韻が!」の激論は、終演後ジョナサンでメンバーオンリーで戦わせました~

そういえば、来週末は私もついに名古屋だぁ~。


>たるみさん
あ、そっか!たるみさんも千秋楽いらしてたのですよねぇ。
私たちに気がついてました??しまったー、私は目の前のサダヲに夢中で全然気がつきませんでしたよ~。

おせんべ、美味しかったですか?うーん、食べ時を逃してしまいましたよ~。それにしても、やっぱり千秋楽はいいですよね。ホント、癖になりそうです!

笑わせていただきましたよ!

いろんな意味でほんと楽しい千秋楽でした。
もちろん終演後も存分に楽しいし(笑)

>カノンさん

終演後も本当に楽しかったねぇ。いつものことだけど、なんであんなに話続けることができるのか~(w

次の予知夢を楽しみにしてください~。

酒宴、いや、主演のm-sanです(笑)

いやー笑ったね、あの遭遇は。

おとなしいなんてもんじゃ、、、私もひどく興奮して
騒ぎまくってましたよね。会場で。

楽も、その後も楽しくて時間が足りましぇん。

>m-san

うけすぎだってーーってくらい、大騒ぎして楽しかったよ。
あんなこと滅多にあることじゃあござんせんわ。


あ、そういえば、書き忘れてた。記録として追記。

<堤・誠四郎じゃねーや、堤・甚内刀すっぽぬけ>
過去の世界、甚内の脳内に寄生する(^^;; 誠四郎が、家康暗殺を阻止するシーンで、堤さんはおもいっきし、刀をすっとばしました(笑)。
すかさず、自分の刀を差し出す斬られ役の人。その人の刀でトドメをさす、堤さん。
あはははは~。さすが堤さん。千秋楽でやってくれやしたね。
吉原のDVDのコメンタリーの楽しみができました!

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15603/6524160

Listed below are links to weblogs that reference 「吉原御免状」東京・千秋楽とm-san乱闘事件完結編:

« ガンダムSEED DESTINY 終わったサ | Main | SHIROHで豪雨(BlogPet) »