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2005.06.17

デモクラシー 2005年3月27日

一体いつの話やら...という感じだが、書いていない舞台のことを書くまでは最近観た舞台のことも書けねぇ...とばかりに最近舞台ネタと書いてないので、ここらでいさぎよく過去を振り返り書いてみることにした。

200503272005年3月27日に観たのは「デモクラシー」。場所はル・テアトル銀座。
キャストはこんなん。

ヴィリー・ブラント:鹿賀丈史
ギュンター・ギョーム:市村正親

ホルスト・エームケ:近藤芳正
アルノ・クレッチマン:今井朋彦
ハンス=ディートリッヒ・ゲンジャー:加藤満
ウルリッヒ・バウハウス:小林正寛
ラインハルト・ヴィルケ:石川禅
ギュンター・ノウラ:温水洋一

ヘルムート・シュミット:三浦浩一
ヘルベルト・ベーナー:藤木孝

どうよ、この豪華なキャスティング!
実は、私は市村さんと鹿賀さんが出るというそれだけで、チケットを取ったのである。話の内容とか一切チェックせずにチケットを取り、当日までも事前情報はほとんど何も入れることがなかった。

どうも昔、西ドイツで実際にあった事件を舞台化したものらしい。

知っていたのは、これだけ。

この事件とは、Wikipediaのブラントの項目にもある、1974年に発覚したスパイ事件のことである。当時の西ドイツ首相・ブラントの秘書であるギュンター・ギョームが実は東ドイツであったという。これが元でブラントは首相の座から失脚することになったのだ。
首相・ブラントを鹿賀さん、秘書にしてスパイを市村さんが演じたわけだ。

つまり。政治の世界の話なのだ。しかも、やたらと名前のややこしいドイツ人の(^^;;

率直な感想から述べてしまえば

イマイチだった...


だ。期待が大きすぎたのかもと思わないでもないが、それよりもこのお話の世界への私の入り込み度が著しく低かったような気がする。

市村さん、鹿賀さんをはじめとする錚々たる出演者の皆様の演技はそれは素晴らしく、曲者の政治家およびそれをとりまく人々を見事に演じていたと思う。
演出も音楽や効果音などをほとんど排除した、シンプルな構成。畳み掛けるような会話劇で進み、戯曲としての完成度は中々高いものであると感じた。

でも、うーん。な感じだったのである。ぶっちゃけ、これがロッキード事件の田中角栄と榎本敏夫だったら、ものすごく面白かったんじゃないかなぁという感じ。つまり、これは当時本当にあった事件ということをこっちは知って観ているわけだけれど、ものすごくリアリティというか事件の存在感というか、底の厚さみたいなものを感じなかったのだね。

繰り返しになるけれど、演技者達の演技は本当に職人技とも言えるほどに超絶テクニック満載の見事なものだったのだけど、その世界に人を引きずりこむというところへは向かっていなかったような気がする。
最初は一回のヒラ秘書に対して無関心だった首相・ブラントがギュンターを認め、急速に二人は接近していく。でも、そのギュンターは思いっきりスパイなのよ!っていう、背景を知っている観客にすれば切なくもありハラハラ、ドキドキの設定なんだけど、それがなかった。

職人達を観た

って満足はあったけど、いい舞台みたなぁ~という充足感は乏しかったのが残念。

つうか、私にはやっぱり翻訳ものが合わないのかなぁ。

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