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2005.04.10

あずみ 4/9 明治座

デモクラシーの感想をまだ書いてないんだけれども、まずは今日観て来た「あずみ」から。

4/9(土)昨年の「燃えよ剣」以来の明治座で「あずみ」を観た。
キャストはこんなん

あずみ :黒木メイサ
うきは :生田斗真
豊臣秀頼:長谷川純

小畑月斎:山本亨
飛猿  :山崎銀之丞
井上勘兵衛:的場浩司
最上美女丸/淀の方:涼風真世

加藤清正:こぐれ修
ひゅうが:黒川恭祐
あまぎ :吉浦陽二
三兄弟長男:清家利一
三兄弟次男:成松慶彦
三兄弟三男:村木仁

どーも明治座は客層との相性が悪いような気がする...前回の「燃えよ剣」はジジババ層だったのだが、今回は思いっきりジャニ(^^;; しかも、チケットがかなり入手困難だった「荒神」のジャニとはまた違うジャニ層が。母子ジャニファンをそこかしこで観た。
そして、うざい。うるさい。黙って芝居観ろやこらぁ!後ろの席に座った推定ジャニファンの女(20代後半)二人連れがずーーっとクスクス受けながらおしゃべりしているのが、ほんとーにうざかった。

はぁー、ちょっと怒り発散。

以下、ネタばれありありの感想。演出についてもネタばれしているので、これから観る人は読まない方がいいかも。

さて、実はこの舞台まったく期待をしてなかった舞台だったりする。原作も読んでないし映画も観てない。けどなんとなくストーリーは知っている。戦国・刺客ものという認識はあったのだが、とりたて興味をもっていた舞台ではなかったのである。
んじゃ、なぜ観たのかといえば、山崎銀之丞の舞台を見たかったから。山本亨が出るから。村木仁がでるから(笑)。そして明治座のS席を10,000円で観る事ができるから。という理由からだったりする。

しかし、蓋をあけてみて驚いた。いい意味で裏切られた舞台だった。
面白かったのである。
つくりが非常に好みだ。全編に渡る「舞台の楽しさ」がちりばめられた演出といい、セットや音効、ライティングなど、えぇ?明治座~という驚きと共に全二幕退屈させることなく見せきってくれた。

開幕してすぐの殺陣と音効に「えっ新感線みたい」と思ったのだが、幕間に見たパンフで役者陣やスタッフの経歴を見て、いやこれは「新感線」というより「つか」なのか?と思った。つか出身者・経験者がすんごく多いのだ。かくいう私は残念ながらまだつか芝居未見である。先月の「熱海殺人事件」も観に行けなかったし(泣)。だから、よくはわからないのだが、新感線の原点(さよならつか公演もして今は違うのだろうが)でもある、つかの舞台の流れをくんだエンターテイメントってこういうもの?と憶測しながら楽しんだ舞台であった。

この舞台。いろんなことをやり尽くしている新感線でやってない演出が一つある。ジャニーズではおなじみの「フライング」だ。いやぁーーー、これが笑い出しそうになるくらいかっこよかったのである。殺陣に取り入れることで、忍者張りの体術を誇る刺客達のかっちょいい動きが映画ばりに再現されていた。

さて、キャストの面々だが。

あずみ:黒木メイサ
おそるべし老け顔16歳である。フジTVのドラマ「めだか」で初めて知った女優だが、実年齢16歳には絶対見えない。以前、「ロミオとジュリエット」で鈴木杏ちゃんのことを書いた時に、あの年代で他に舞台をこなせる女優がいるか?と書いたことがあったが、いたよ、ここに。
まぁ、杏ちゃんとはまったくタイプが違う女優であるが、16歳で明治座タイトルロールを立派に演じているというのは、すごいと思う。
あずみという刺客を演じるに当たって切っても切れない大事な要素”殺陣”の決まり方もよかった。

無垢な刺客、恋も知らない女の子。政治のどろどろに翻弄され、人間を知り恋を知り、そして何かを知るごとに大事な人を失っていく。なかなかに壮絶な少女である。

この舞台の演出がまた、私の好みにぴたりとはまっていたようだ。人間を知らない、もちろん恋も知らない少女。そんな彼女にうきは「好きだ」と言い、命をかけてあずみを守る。このうきはのあずみへの熱い想い。命がけの大阪城からの脱出シーンがねぇ、よかったっす。「あずみーーーっ、あずみーーっ」「うきはーっ、うきはーーっ」と互いの名を呼ぶだけのシーンで盛り上げる盛り上げる。思わずうるっときそうになったもんだ。でも、これくらいじゃまだ泣かないよーーんとか思っていたら。
最後、徳川家康に向かって、無念のうちに命を落として行った仲間達を想いながら一刀一刀斬りつけていくあずみが叫ぶ。

「これは、私にこの命をくれたうきはの分っ」

これで、ついぼろっと涙がきちゃったさ。こういう引きに弱いんだなぁ、ほんと、私は。うまいっすよ、演出。


うきは:生田斗真
生田斗真よしっ!かなーり、よし!もっと舞台やるべし!できれば、あっくんの後をついで新感線にも出るべし。TVのぬるーいジャニ番組で見るのとは一味も二味も違う、舞台上の魅力があった。磨けばもっと光るような気がするんだな、そんな匂いがぷんぷん。

うきはという役がかなりオトコでぐー!
恋心を知らないあずみへの告白は「刷り込み」みたいで結構エロくて、これまたいい(笑)。あずみよりずっと大人で、それだけに大事に大事にあずみを思っているその様子に惚れるっ。

ついでにいうと、さっき書いた「フライング」。さすがジャニーズってな感じで華麗に飛ぶ姿にも笑いをかみ締めながら惚れたっす。


飛猿:山崎銀之丞
本日、席は花道より。えぇセンターブロックよりわざわざ花道よりを選びましたとも。よかった、こっち選んで!だって、開幕は飛猿板つき花道芝居なんだもーん。
もうねぇ、
銀ちゃんかっこいーーーっ!
炸裂ですよ。期待通り。色気満載。やっぱ、舞台の人は舞台で観ないとダメだね。なんて舞台メイク栄えするんだ山崎銀之丞ってな感じだ。
山崎銀之丞の飛猿を観れただけでも、あずみを観た甲斐があったと言っても過言ではない。


小畑月斎:山本亨
出ることは知ってたけど何の役なのかは実は知らないで観たわけだ。開幕してすぐ、えらい殺陣のかっこいい老人登場。ん!お!山本亨さんじゃーーっ。
月斎という人はあずみ達を育てた、非情の人でもあるのだが、育ての親でもあるわけで、その非情さと親としての暖かさみたいなものが混同するという複雑さがきっちり演じられていたのはさすがだ。

こぐれ修さんの加藤清正もよかった。なんとなーくエロオヤジ臭を発しながら(笑)、結構な大人物を演じてくれた。あんな清正は初めて観たかな~。

この大人二人があずみという世界に厚みを与えてくれていたような気がする。


井上勘兵衛:的場浩司
この人はやっぱりすごいのかもしれない。と思った。
TVで観るオーラと同じものを舞台上でも発散していた。TV役者が舞台に立つと圧倒的に存在感がなくなるということが多々あるが、この人の場合同じだった。これがいいのか悪いのか、ちょっと悩むところだが、存在感あるわ殺陣のきちんときまってるわ、なにより古武士の趣がぷんぷんのストイックさがかっこよかった。
声もいいしね。


最上美女丸/淀の方:涼風真世
淀の方と美貌の狂剣士の二役。声の演技はそりゃぁ素晴らしかった。さすが「るろうに剣心」(^^;;
でも、なぁぁぁぁぁぁぁ。本当に宝塚でトップスターだったのか?といいたくなるくらい殺陣が下手。この舞台で唯一”タナカ棒”を振るっていた人。ほんとーにやめてほしいっていうくらい下手。もうけちょんけちょんである(^^;;
ついでに言うとあんまり美女オーラも出てなかった。


豊臣秀頼:長谷川純
すっごい、下手だった...(^^;;
いや、秀頼は確かにヘタレなんだけどもさ。それなりに見せ場もあるわけで。でも、ついついあまりのヘタさに笑いをかみ殺し...。
生田斗真がものすごくこなれた演技で美味かっただけに、余計差がみえみえ。
なーんか所作がかっこ悪いのよねぇ。


えーとあとは、村木仁さん(笑)
今日はあずみをてごめにするウルトラマン一人芝居という、相変わらずおかしな一人小芝居を披露してくれました。やっぱオイシイね、仁さんは。

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Comments

御存知かもしれませんが
生田斗真は3年前のTOKIO松岡が主演したスサノオに
出演してますね。
厳密には新感線の舞台じゃないかもしれませんが。

shunさん
そうですねー。私はスサノオ観てないのですが、出てたのですよね。
王子様系の役だった?とか聞いたような...
やっぱ、スサノオDVD出して欲しいですなぁ~。

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