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2005.03.21

荒神~AraJinn~ 3/20 青山劇場

青山劇場の荒神の柱本日は念願のSHINKANSEN☆NEXUS『荒神~AraJinn~』を観てきた。
ネタばれありありの感想だす。粗筋導入部も書いちゃってるだす。

キャストはこんなん。

ジン:森田剛
つなで:山口紗弥加

ドン・ボラー:橋本じゅん
イービル・ツボイ:粟根まこと
蓬莱新九郎:河野まこと
疼木餅兵衛:逆木圭一郎
幻界坊突破:インディ高橋
魔空堂寂輪:吉田メタル
伊神義光:磯野慎吾
剣風刃:川原正嗣

マオ・サイコ:山本カナコ
クビラ・イー:前田悟

ドギー・シュタットデッカー:右近健一
スワン・コッテシターナ:保坂エマ

サラサーディ/更紗姫:緒川たまき
風賀風左衛門:田辺誠一

<ストーリー>
どこでもないどこかの国「蓬莱」が舞台。謀反によって城を追われたとある兄妹(新九郎・つなで)が、変な壷を発見する。兄妹が野武士に囲まれ危機を向かえた時どこからともなく「オレの名を呼べ」という声がする。不思議な声に導かれるままに、つなではその名を呼ぶ「助けて!ジンっ!」
煙とともに現れたのは、魔物のジン。
過去に人間の女サラサーディに恋をして、彼女と共に生きたいという望みを果たすべく禁断の魔法を使い、結果サラサーディを人間ではなく魔物に変えてしまったという大罪のために魔界警察によって「壷詰めの刑」に処せられた魔物である。彼は人間の望みを千と一つ叶えるまではその身自由となることはない。だが、失ったサラサーディを捜し求める彼は「城を取り戻したい」というつなでの望みを叶えるべくやってきた蓬莱城で、サラサーディに生き写しの更紗姫と出会う。
更紗姫。決して笑うことがないと言われた臈たけた白衣の美姫は、実は人の魂を食らう魔物だった。はたして彼女はジンの捜し求めるサラサーディなのか?更紗姫につきしたがう、美貌の軍師・風賀風左衛門の思惑とは?魔界警察ドン・ボラーも入り乱れて真実が錯綜する...。


<感想>
大枚はたいてチケットゲットしておいていうことでもないが、それほど期待はしてなかった舞台である(^^;;なんつったって準備期間が短い上に、「若者向け」と銘打って書き上げた新作であるわけだし。
ネタものとしては2003年~2004年の「レッツゴー忍法帖」のつきぬけた面白さには及ばないだろうし、完成度としては昨年の「髑髏城の七人 -アカドクロ-&-アオドクロ-」に及ばないだろう。新作としてもテーマの重さからして入魂の「SHIROH」とはまったく比較できないだろう。と、まぁ、ないないづくしないづくしというわけで、期待度は当然のごとく薄くなる。まぁ、適当に肩の力が抜けた久しぶりの新感線を楽しもう!それくらいのつもりで行った訳である。

んー、正直言うと、まぁ期待してなかった期待通りといいましょーか(^^;; モチーフとか舞台演出とか、特に目新しいものはなかったといったら酷だけど、初・新感線のジャニファンの嬢ちゃん達向けとしてはよかったんじゃないかなぁ。でもやっぱしレーザー光線の演出とか、魔物と人間の恋とかは「阿修羅城の瞳」が最高だわね(^^;; 魔物と人間の恋というところは観てないけど新感線版「犬夜叉」でもやっているだろーし。とかね。
まぁつっこみどころは満載なんだけど、予想の範疇なのでさほど失望もしなかったわけだ。

・劇場のこと
巨額投資して(^^;;ゲットしたチケットであるが期待はしてなかったのである。が、しかし、思いの他前目でしかも上手よりサブセンターっちゅーことで、かなり満足度が高い席だった。結構、剛クンの上手芝居が多かったのも美味しかったし。ライティングもばっちり確認できるいい席だった。
しっかし、客層が...わっけぇーーー!(笑)ジャニだよ、ジャニファンだよ~っ。おねーさんも大勢いたけど、きっと新感線ファンというよりはジャニだな。って感じのいつもの新感線公演とは違うオーラが会場に立ち込めていた。
もっともジャニだ!と思ったのはカーテンコール。正直、そんなにいい芝居ではなかったですよ。えぇ(^^;;なのにカーテンコール1回目でスタンディングオベーション...見えないから、おば、おねーさんも不承不承立ちましたよ。無理やり立たせられたのは、「浪人街」で唐沢寿明に強要されて以来だ。あ、そーいえば「浪人街」も青山劇場だった。あすこは、どーも無理やり立たされるのが宿命なのか...。


・森田剛
おそるべし、竹ノ塚歌劇団...いやさジャニーズといわねばなりますまい。さすがの初舞台である。
練習をかかさなかったという殺陣はかなりの出来栄えで、刀もどこかの誰かさんの時とは違って(^^;;タナカ棒には見えない出来栄え。腰がもちっと据わってくるときっと今以上に素敵になるでしょう。くるくる回る格好よさはさすがの華やかさだ。
サラサーディとの悲恋、煉獄での再会シーンはよかったね。うん。ちょっとおねーさんのハート鷲掴みの可愛さだった。ラストの「待ってろよっ」の決めポーズのかっこよさもばっちぐ。
けど、うーん、ごめん。もちっと舞台オーラあるかと期待していたのだが、存在感という点ではイマイチだったかなぁ。新感線好きの私の目は団員の方に行っちゃった(^^;;そこを攫ってくれるだけのオーラはなかったかなぁ。そこはあっくんや染ちゃんと比較したらやっぱ酷だよなぁ。

ジンというキャラクターの魅力についてからしてが二重丸はあげられないかなぁ。これは剛クンだけではなくこの芝居全体がそうだったのだが、キャラの掘り下げが浅かったんだよね。まぁ台詞にしても演出にしてもそこがそれ「若者向け」なのだろうとは思うけど。
もっともっと、狂おしいくらいのサラサーディへの慕情を全面に押し出して欲しい。っとなるとやっぱ「阿修羅」になっちゃうんだよな。”恋が故に女は魔物になってしまう”だから(^^;;

とはいえ、短い稽古期間の新作であれだけ演じらるのだからやはりたいしたもんだ。舞台度胸がまずいい!こればっかりはセンスが出てくるもんだけに、稽古いかんというよりは本人の素質の問題だろう。アドリブ満載の新感線に終盤だからというのもあるだろうがよくついていったと思う。
今日は冒頭、さんぼクンの出した望みが「酒。あと、おつまみ。うーん春だから、タラの芽の天麩羅と、フキノトウの天麩羅とあと菜の花のおひたし」だったのだが、多分これは日替わりのアドリブだったのだろう。続けて剛クンが復唱。最後に言った菜の花のおひたしはまぁクリア。次に言ったのが
「うおのめ...じゃなくて...」
会場大爆笑。さんぼくんに「タラの芽」と教えてもらいながら復唱終了(笑)。もしも「タラの芽」が出てこなくてとっさのギャグだとしたらやっぱり大した舞台度胸だ。うーんやっぱ仕込みかなぁ。でも面白かったから○。
さらに、後半、つなでに頼まれてタクシーの小芝居をするシーンではじゅんさんばりのタバコに火をつけてメーターを上げて発進するタクシー運ちゃんなんてーのも披露してくれた(もしかしてじゅんさん直伝か?)。その後じゅんさんに「というわけで音効さん、明日からマッチをする音も準備してください」じゅんさんに頭を下げさせられて二人でぺこり。「って、自分でお願いしないかーいっ」とつっこまれるところも美味しい一幕であった。


・田辺誠一
実は、この舞台の一番の期待は田辺誠一だったりした。TVドラマでの彼はお馴染みだが板の上で観た事がなかったんだよね。
いやぁよかった!
サラサーディへの一方的な恋情を募らせ魔物と化した美貌の狂人。掘り下げの甘いキャラ達の中にあって、一番目を引いたのが風賀風左衛門である田辺誠一だ。舞台であんな発声する人だったのね。声の抑揚がころころ変わって静かに喋っているかと思えば突然激昂したりして、エキセントリックな魅力満載だった。
しかし、いっそんクン(伊神義光)をいじる時の川原さん&いっそんクンとの間のもんのすごく不安定な間はなんだったんだろう(笑)。なんか怖かった、ドキドキした(笑)。

さてさて、いのうえ歌舞伎においての”悪役”の御多分に洩れず、風賀風左衛門というキャラもただの悪役ではないところがよかった。まぁ一番掘り下げやすいキャラであったと言えよう。自身の邪な恋情から魔物になってしまったというのに、永遠の命を前に厭世観を漂わせながら死を望む身勝手さと言ったらどうだろう。そりゃジンも切れるわ。勝手な横恋慕の末、魔力を持って王国奪取&主人公に立ちはだかる悪いやつというのは、まんまディズニーアニメ「アラジン」のジャファーを彷彿とさせるが、まぁお約束と言えばお約束(^^;;

殺陣の一つもしないで(殺陣は川原さん担当~)、あれだけいのうえ舞台の悪役をこなすなんて。江守徹でさえちょびっと殺陣があったというに(笑)。やっぱ立ち姿が美しいのよ。それとあの台詞回し。あぁ「草迷宮」を観なかったのが悔やまれる~。前にm-sanに「下手だけどいいのよっ」と言われていた(笑)田辺誠一だが、なんの、すっげーいいじゃないか!と思って今m-sanところを見たら、やっぱすっげぇ上手くなっていたらしい。わははははは~っ!なに?いのうえマジック??


・緒川たまき
彼女に関しては期待通りの美女オーラだった。
なんつったって声がいい。おっとりとしっとりと繰り出される更紗姫の空恐ろしい台詞。エロサイトに夢中になる(笑)風賀風左衛門を呼びつける声にすら気品が漂っていた。かと思えば、可憐な乙女サラサーディの優しい優しい健気な台詞。
そりゃもうジンも風賀風左衛門もやられるわー。永遠の命を持って一緒にいたいと思うだろそりゃ。ってな感じだ。お前は「からくりサーカス」のフランシーヌかよっっ(笑)。

しっかし、役名がサラサーディ...。会場についてパンフを買って、役名が複雑な新感線だからまず配役名だけは見たとですよ。見て目を疑いましたよ。な、ナプキン??いや、それはサラサーティ・コットン100...(^^;;
更紗と韻を踏んで、インドっぽい名前ってことでわかるんだが、一度「サラサーティ・コットン100」と刷り込まれてしまったが故に...。ま、まぁ字で見るとイヤんな感じだが、声に出すと全然別物なので見ながら気になることはなかったのだが...。

それにしても、ジンとサラサーディの恋が悲恋のままっていうのは、いのうえ舞台としては珍しいよな。だって結局彼女は今も魔界地獄にいるわけだしさ。
うーん、やっぱりこの舞台が粗いと感じたところってヒロイン不在なところかなぁ。更紗姫はあっさり調伏されるし、サラサーディはジンと再会するもののそれっきりだし。つなではつなでで可愛いけれど、ヒロインっていうほど強くはないし。
ジンの恋心の描き方が中途半端なんだよなぁ。地上と地獄、遠くにいる二人が心を通わせるなーんていうシーンがあっても...ってそれじゃアテルイになっちゃうか(^^;;とにかく二人の恋をもっともっと濃密にして欲しかったのよ。ジャニファンはイヤかもしれないが、今日の舞台だと正直あれが「恋人」ではなく「姉上」でもなりたつ話でしかないわけよ。それが不満なのよ。ちぇっ。

地獄で再会するサラサーディの衣装(フードつきマント)は寿庵を思い出しちゃった。あの再会のシーンはほんとよかった。サラサーディが健気でのう。


・山口紗弥加
期待してなかっただけにびっくり。パンフを読んでさらにびっくり。いつのまにこんなに舞台をこなしてたんだ?台詞回しといい、ぴょんぴょんはねる元気のよさといい、いいじゃないかぁ。
でも、いのうえ舞台でよくあるタイプなんだよね。「アオドクロ」の沙霧とか、「七芒星」の金令とか、「レッツゴー忍法帖」の静姫とか...。それだけに役柄的にかなり中途半端路線なのが不満かなぁ。元気で面白い女の子。ただそれだけで終わっているのが残念。

でも、「白石加代子です...」はかなりウケた。


・橋本じゅん
うそ。一番期待していたのは田辺誠一ではなくてじゅんさん!(笑)
ドン・ボラー惨殺の後、えっ!これで出番終わり??と落胆したのもつかの間、”影の薄い”殿様(いっそんクン)に成り代わり”異様に濃い”殿様・義光で出てきた時はもう嬉しくて嬉しくて。でも、その義光も倒されて、えぇこれで終わりと思ったらボラーふっかーっつっ!!舞台上で黒子さん登場で衣装替えといい、繰り出されるアドリブといいやっぱり大好きだっ。
でも、もっともっとネタ多くてもいいよ。今回受け手がいなかったからちょい押さえ気味?
本日、まぢで「ぶっっ」と噴出してしまったのは、「ダンブルドアーーーっ」という雄たけび。その前に「ダイアゴン横丁」なんてのも繰り出してくれて、ねぇ、見てんの?読んでんの?ハリポタ。
あ、そーいえばなんか物足りないといえば、シモネタがなかったんだ。やっぱジュブナイル?(^^;;


・劇団員の皆様
もうねぇぇぇぇぇーー!サイコーっっす!芝居の完成度ってぇ点では不満たらたらなんだが、劇団員の皆様の新感線らしいつくりにはもう大喜びだ。去年は「レッツゴー」の後はずーーっとマヂ路線客演ばりばりのプロデュース公演ばっかりだったから。
粟根さんのツボイさん、さんぼクンの新九郎とかもちろんよかったんだけど、私としてはねぇ、しばらくぶりに出番となったインディさんがめっさかっこよかった~!!!長身で筋張ってて、あのロンゲの髷の似合うこと似合うこと。メタルクンもご同様になんてかっこいいんだ~っ。

川原さんのナルシー系の声と殺陣の切れは相変わらずだが、前田さんのハードゲイにしか見えない魔界警察チャぁリィとカナコさんのエンジェルぅ(笑)。
川原さんといえば!今回なんて美味しい立ち位置に~。田辺誠一とぴったりタッグを組んで、台詞も多いわ殺陣も多いわ。川原さんファンとしてはまぁ嬉しい限りだ。ボラーの端末でみんなでエロサイトを見ながら、「これって無料?」「無料?」「全部無料?」とかやってるシーンがサイコーだった。


はぁ、あんまり書くことないやぁ~とか思っていたのに、思わぬ長文になってしまった。
それにしても、それにしても、最後に一言。なんでこれ一幕芝居なの?なっげーっつの。喉渇いたよ。

あ、でも。今日カメラ入ってた!なに?DVD化あり?あり?ねーありなの?イーオシバイさんっ!

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Comments

田辺誠一が大好きなreonaですー。
ヒルズで握手してもらい、その日は手を洗いませんでした~。
うるみねーさんのBlogを見て、
TVだけでなく、舞台の田辺誠一を私もみたいなと思いました。
今度はチケットとって、初舞台にチャレンジしようと思います~。
うるみねーさん、その時はお誘いください!

P.S 5月後半から東京に戻ります。
やはり今のところだと、今までやってきた経験をいかす
  仕事がなく、、、。
  ただ、それまでは、前のように前向きに考えられるように
  リハビリしておきますぅー。
  新居は東横エリアでさがしますん!

愛しいうるみねーさん、お仕事お忙しいようですが、
体には気をつけてくださいね!

ではではー。

なんとーーーっ!嬉しいなぁ!
話したい事いっぱいあるよ~。
新居東横エリア!!近所になるね。そしておれんちデビューだ!
でもって、田辺誠一芝居も行こう行こう。
TVで観る田辺誠一とは一味も二味も違ってたよ。かっこいいことに違いはないんだけど、かなり惚れます!

はじめまして、コンニチハm(_ _)m

『荒神』観たかったのですが、チケット取れず、
財政難でヤフオクにも手を出せず、
泣く泣く諦めました・・・。

が、ここで気になる感想がたっぷり読めて
ちょっと今かなり大満足です!!
ありがとうございますー。
あとはもう、想像力で補います。(無理)

はじめましてなのに長々と失礼しました。。。
また覗きにきます。

>ひ。さん

はじめまして!いらっさいませ。
私も直前までチケットどーするかかなり迷ったあげくの観劇でした。
こげな感想でも満足していただけで嬉しいです。
当初、完全に諦めていたDVDですが、昨日はカメラが入っていたようですし、もしかしたら発売されるかもしれませんね。
ってかDVDが発売されることを祈りましょう!

うるみさん、こんばんわー。nyaでございます。

うるみさんは20日に荒神を観られたのですね。私は21日でした。いやーよかったですね田辺さん。エロサイトに夢中になる姿に惚れました。森田さんは初舞台と思えない出来だし、劇団員はみなおいしい役(インディさんの二の腕らぶです)だし、これはこれでありだよなと思いましたよ。

カメラは..実は未だDVDになっていない松岡さんのスサノオ再演でもはいってたのですよ(涙)..せめて一度なりともTV放映してほしいと切に願っております。

>nyaさん
こんばんは~。
そうなんですか...スサノオでもカメラ入っていたのですか...
が、がっーーーん!私はスサノオの後から新感線観たんですよ。幻の舞台なんすよスサノオは。きぃっ。
ってことは、やっぱり荒神も...

nyaさんの荒神感想も読みました。いちいちうなづきです(笑)

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