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2004.12.29

SHIROH 12/28 その1

20041228_01昨日のロミジュリの興奮も冷め遣らぬ本日。さぁ!行って参りました!帝国劇場はSHINKANSEN☆RX SHIROH 東京前楽でございます。
初日観劇日記はこちらでどーぞー。

さてさて、初日から待つこと三週間。周りの友人・知人もぞくぞくと観劇し、誰の感想を聞いてもすこぶる上々のSHIROH。他の方のBlogを観ても好感触ばかり。正直、初日は「まだまだ、これから良くなるんだろうなぁ」という余地を多く残していた仕上がりだったので、今日のこの日の舞台を観るのが本当に本当に楽しみでした。

以下、東京公演あと一回ですが、大阪公演を楽しみにしている方はネタ(小ネタも含む)バレありの感想ですのでご注意を。

さー、まずは率直な感想から言ってみましょう!
せーのっ!

すっげ、よかった!

感動した!

すんばらしい~!

あー、ちょっとすっきりした。この後は、何がどう素晴らしくて、どこにどう感動して、どんなに新感線とキャストが素晴らしいかを延々と語るだけです(^^;;

”島原の乱”とは本当になんだったのか。終演後「これを外国に持って行って見せてやりたい」と言ったm-sanの言葉に深く頷くワタクシでした。誤解を覚悟で言うならば、今現在、宗教を持たない国だからこそ描けた殉教と圧政のミュージカルなのではないかと思います。
決戦へと向かう原城、殉教への道をひた走るキリシタン達に呼応するかのように、舞台上に設置された大小さまざまなディスプレイには現代もなお続く、宗教紛争の映像が映し出されます。この演出が嫌いという方もいらっしゃるでしょうが、私には宗教とはそして政治とはという語りかけとして非常に興味深く、ただ場を盛り上げるための演出という以上に様々なことを考えさせる効果がありました。
どっぷりと、過去の島原・天草の風景に浸っている時にざっと見せられる現代の映像は、瞬間冷水を浴びせられたように衝撃をもたらし、その後、気化熱のようにこの物語が語ろうとしている本質がオーラになって立ち昇ってくるような気がしました。とはいえ、まだ自分の中で結論は出せないでいるのですが。

■初日との違い
まず、当然のことかもしれませんが、全編に渡る組み上げが非常に練れており、円熟味を増しています。
”初日と比較すんなや、当たり前だろ”って感想ではありますが、その完成度たるや!まったくの別物と言ってしまったら言いすぎ、初日の舞台に申し訳ないですが、でもやっぱ初日はまだ完成版ではなかったんだなぁと。
ストーリーと台詞が入った状態で観たということを差し引いても、一つの場から次の場への繋ぎが素晴らしくスムーズになっており、物語の進行が判り易くなってました。で、各登場人物の歌・台詞の意味が本当にすんなりと、そして重みをもって響いてきたのです。

また、当然のように初日はすっかり鳴りを潜めていた”新感線”カラーともいうべき、アドリブ・お遊びの数々が炸裂っ!してました。こういうの嫌いな人にはつまらなかったかもしれませんが、新感線大好きの私としてはもう手を叩いて大笑いしてしまいました。
型が決まっているミュージカルの中で、あれだけの小ネタ・アドリブを入れるタイミングを掴むというのはきっと大変なことなんだろうと思います。
この辺の流れの骨子は、どうやら中盤(17日にm-sanが観た)頃には既にできていたようですね。

★松平伊豆守信綱(江守徹)
キャストのトップ、中川君より、誰よりも先に書きたくなってしまうほど、初日とは大きく変貌を遂げていたのが、江守徹演じる徳川幕府の重職を担う松平伊豆守信綱の出来です。
初日の「なめてんのか、こらぁ!」状態はやっぱり、何かの間違いだったのね。さすがは江守徹!という出来でございました。
非常に奥の深い、腹に一物も二物も含んだ、ただの腹黒ではない、その後の徳川の繁栄を考えればある意味英雄的ですらある、肝の据わった、おそらくは戦国時代後最初の政治家として自らが何を仕掛けそれがどんな結果を生むのかも全て判った上で行動している大人物をケレン味たっぷりに演じてくれました。
で、今日のこの舞台を観て、中島さん・いのうえさんがただの悪役を作るわきゃぁないんだよなぁ~。ということも実感してしまいました。
一言で「腹黒い策士」とか「憎みきれない」とか言ってしまうのが憚られるほど、この人物の奥は深いと感じました。四郎達に「お前らだけ逃げろ」と言ったり、お蜜姉さんに「ついに俺に女を殺させたな」と言ったりするのは、決して彼が優しいからではありません。知恵伊豆にしてみれば、四郎達等敵ではないとそう言っているに他ならないのですよね。
為政者として他の誰よりも一段高い高みから物事を見て、というよりそうするしか他ない傲慢さは、哀愁すら感じさせます。SHIROHという戯曲を深く考えれば考えるほど、伊豆守というキャラクターの占める存在の重さを感じずにはいられません。彼の台詞で一番好きなのが、あぁ、今度忘れしてしまっているのですが、「これから地獄を見せるからにゃぁ、それ相応の覚悟をしている」という趣旨の台詞をお紅さんに向かって吐くんですよね。この台詞の重みがとてつもなく好きです。
なにより、今日の舞台では「あ、この人出てくると怖い」って思わせる人物でした。色んな意味で(笑)。役柄的にもアドリブ的にも~。

★リオ(大塚ちひろ)
初日感想で、一っ言も触れなかった、精霊(というか私は神の御使いでもあると思っているのですが)リオを演じた大塚ちひろちゃん。何故、触れなかったか。それは、すごく良くなかったからです(^^;; 歌が不安定&どーも存在感が宙ぶらりんな感じ。イマイチどころかイマニくらいの出来だったんです。
それが!
それが!
それが!
激まぶっ!すんげー良くなってる!その透明な歌声、リオというキャラクターの存在感の大きさといったらどうでしょう!その一挙手一投足に至るまで、目線だけで何を伝えたいのかを語る程に、重要な役になっていました。
良かった~初日の悪い感想書かないで。他の方のBlogや友人達の感想では、大塚ちひろ良しという声が大きくて...まぢで?と思っていたですよ。正直言って初日のリオはあまりにも空虚な感じで印象が弱く、今日アレだけ印象深い役になっていたのが、演技プランの変更のためなのか、単に役がこなれてきたからなのかすら判らないんですが、とにかく可憐な歌声といい、哀しみを湛えた瞳といい、シローを島原のキリシタンの元に導いた時の微笑といい、ほんに素晴らしい。
おそらく演技プランに変更があったんではないかなとは思っているのです。初日に見た時よりもずっと人間らしさがあるというのかな。あのあんまり似合ってなかった(^^;; 白髪のズラをやめていることといい(m-sanやっぱ前はズラだったよ)、なんか前はもうずぅーーっと天上からひたすら儚げに歌ってるだけという感じだったのが、常にSHIROH達の傍らにいるという風に変化したような印象を受けました。

私はとにかく”さんじゅあんの闇市”でシローの前に現れ「歌わないで...」と指を縦にそっと出すリオ、そして牢に捕らえられ処刑を待つ島原の民が「まるちりだ!殉教だ!」と叫ぶ中「歌って...」とシローを促し、シローが「握った拳に神は宿る」でキリシタン達を奮い立たせるのを微笑を持って見守るリオというのに完全にやられてしまいました。

あ、だめだ、電池切れ。まだ全然書き足りないけど、もう眠い...
続きはまた明日...


以下、大阪公演に向けて自分のための小ネタ集。あぁ、文字にするとなんて面白くないの~。

・シゲちゃん「しげなーにゃ」のボケをかますも、伊豆守のツッコミに遭う「踊りが上手いけどどこで覚えたんだ?」シゲちゃん上手く返せず「そんなこと、ここでは言えません~」「それでも教えてくれよ」「えっ、言えません~(汗)」そして、じゅんさんに「返せないなら広げんなよっ」とトドメのツッコミを受ける。

・じゅんさん、上川との対決シーンにて「有明のワカメを返せ、返せ、返せ~」以下、意味不明のサザエさんネタ。最終的に上川に「ワカメじゃないノリだ」と突っ込みを受ける

・成志、上川との最初の対決。走りこんで登場するなり「耕したい男No1!」と呼びつけ、上川耳を手で叩き「あーうーあーうー、耕したい言うな~!   うーむ、新感線ぽくなってきた...」

・カナコさん、シローを呼びにくる「シローおいでよ、甚兵衛さんがマーキングしまくってるよ」ってどんな爺さんだよっ。中川君、堪えた!えらい!

・植本潤さん「娘の方が父親より年上で何が悪いっ」と娘のお福役・杏子をネタにボケ。杏子つっぷす。

・成志、四郎との殺陣中「俺をオケピに落とそうとしたなっ」

・キリシタン達に通じ、物資を横流ししていたキリシタン目付け・川原さん、捕らえられ申し開きせよとの伊豆守に向かっていきなりチャゲ&飛鳥を歌いだす。「どれ、もう少し歌ってみよ」という伊豆守に、江守が出演しているヤマサ「昆布つゆ」のCMソングを歌う。伊豆守「許す!」

・成志、じゅんさんのリーゼント髷&黒ずくめ装束を指して「お前はありんこか、ありんこを食っているのかお前はありんこの王様か、ありんこ食うのか、ありんこ食ってパワー出すのか」(m-san情報で正しく訂正~)

・それで退場して言った成志に向かってじゅんさん「それが今日の最後でいいのか、お前はっ!」「ふぅ~今年もヤツを越えることが出来なかった...いや超えられたからと言って良いのかどうかわからぬが...」それを受けた伊豆守「超えなくていいと思うぞ...」

・中谷さとみちゃん、顔がおかしすぎ(^^;; <ゴメン

<12/29思い出し追記>
・成志、ボケまくる植本潤さんに「そーゆーことは花組でやれぇっ」
・じゅんさん、しげちゃんに向かって「アリナミン飲んで踊っているやつに」とアリナミンCMネタ
・じゅんさん、しげちゃん退場後、台詞すっとばし?「なんであんなヤツが総大将」という台詞が出てこず、じゅんさん「で、殿様...」江守「ん?」じゅんさん「いえ...」江守「だから、なんだ」じゅんさん「なんであんなヤツが総大将」江守「そう、その台詞がないと次に進めんじゃないか」と伊豆守につっこまれる。

<12/30他の方のBlog見ていて思い出し追記>
・甚兵衛、一幕の出番の最後に「よいか!これだけは覚えておけ。わしの名前は増田甚兵衛。次の出番は1時間後じゃっ!!」

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Comments

追記、、、、。
>・成志、じゅんさんのリーゼント髷&黒ずくめ装束を指して「お前はありんこか、
>ありんこを食っているのか」

「お前はありんこの王様か、ありんこ食うのか、ありんこ食ってパワー出すのか」
王様がポイントだったじゃん〜。

ありがとーー!
直しておくー。あとも一個、他の方のBlog観てて思い出したのあったから、それも入れておくー。

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