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2004.10.29

髑髏城の七人 アオドクロ 日生劇場 27,28日

27日、28日と連荘「髑髏城の七人 -アオドクロ-」してきました。
はぁ~。いがった、いがった。
腰痛をおして観に行った甲斐がありました。

以下はネタバレの感想。と言っても、もう千秋楽完了だからネタばれてもいいか...(^^;;

まず、やっぱり舞台というものは、悪席だろうが良席だろうがどこで観ても役者の力量はわかるもんなんだなぁと実感。24日の悪席で観て良かったものは良かったし、ダメなものはやっぱりダメだった...
観る位置で変わるとすれば、セットかなぁ。悪い席だと舞台効果が十分に楽しめない。今回、だいぶ縦横にセットを組んでいて、演技場としてはかなり狭い舞台だったせいもあるけど、端の方だとライティングとかイマイチ楽しめなかったのよ。ちなみに、二階席の前目に座った時もね、舞台奥のライトがもろに目に入って痛かった。やっぱり1階センターブロックが最高でした。はい。

で、まずは、市川染五郎様のことを!

27日は、前目のど真中(かえすがえすもたるみさんありがとう~!)。もう観る前から決めていたけど、”染ちゃん・アイ”作動でございました(あと”川原正嗣さん・アイ”も作動)。開演ベルと同時に一幕も二幕も臨戦体制です。ターゲット・ロック・オン状態です。はっきり言ってこの二人が舞台のどこかにいる時は、他の人観てません(^^;; ひたすらずーーーっと染ちゃん(と川原さん、二人同時の時はえぇ染ちゃん)を目で追ってました。
※アイにはeyeでも愛でも好きな方を当てて読んでください。

以下は染ちゃん・アイのログです。
一幕オープニング、ステージ奥から

染ちゃんが私の方に向かって

歩いてくる!んでもって、

私を見つめて

台詞を言う!

「一時夢を見せてやれ...」

ぎゃーー、見せて~!

「いずれその世も魔天に変わる」

ぐぅわーー、変えて、変えて~!
(あぁこんな経験は学生の頃、COMPLEXのコンサートに言って吉川晃司に見つめられて以来だわ!)

半眼で見据える天魔王様。
ニ幕オープニングで鼓を打ち、敦盛を舞う天魔王様。

「許せよ...無粋な血で月を汚した...」

う"う"うーー許しますよ~天魔王様~!

狭霧に琵琶の弾き方を教える捨之介。
鳩のぽっぽちゃんに餌をやる捨之介。
カンテツの「カに”でガンテツだっ、ガンテツだっ、ガンテツだっ」で肩をふるわす捨之介。
花道を疾駆する捨之介の太もも!

ふぅーー。終始うる目でございました。

で、アカ・アオドクロを観て古田新太と市川染五郎二人の捨之介・天魔王を観た感想を言うと...

もうこれは本当に好き嫌いの境地なんだけど、私は捨之介は古田新太天魔王は市川染五郎のが好きです。舞台を観終わった後にm-sanとお茶をしていて、「ありえないけど、古田・捨之介染ちゃん・天魔王アカドクロが観たい~」と言ってしまいました(^^;;
そう私、舞台の完成度という点で言えばアカドクロの方が好きみたい。アオドクロの方が従来の新感線っぽいし楽しかったことこの上ないのは確かなんだけど、やっぱりキッチリそぎ落とした構成であのドラマを見せたアカドクロの方が好みだったりするわけなのです。

そして、古田新太の”おぃちゃん”捨之介。このおぃちゃんの言う「浮世の義理をすべて流して三途の川に捨之介」という決め台詞には余人の追随を寄せ付けない魅力があります。もちろん染ちゃんの”あんちゃん”捨之介も素晴らしいのですが。
対して天魔王。古田新太ももちろん恐ろしさと色気が漂っていたのですが、染ちゃんの妖艶さと華麗さが目に焼きついて離れません。
アカドクロが無理でも、ダブル主役、しかも染ちゃん悪役で是非新作を書いてくださいっ中島さん!

いや...
ほんとーーのほんとーーに
正直を言って、
アカドクロの方が好み、アオドクロが今一歩だったと言わしめてしまったもの、それは...

無界屋蘭兵衛の池内博之

この人の功罪に他ならない。いや、功はないか(^^;;罪だけかも...
いや、池内君は好きな役者なのよ。それだけに期待が大きかったんだと思うんだだが...
何が気にいらなかったって、
・台詞回しが下手
初舞台だからねぇ、しょうがないよそれは。と思ってはいても...あまりの下手さに時々染ちゃん・アイを掻っ攫って行くほど台詞回しがおかしかった。特にダメだったのは「私がもうちょっとヤツの動きに気を配っていれば...」の「もうちょっと」!なんか、へん。変におっさんくさくて、微妙にコミカル(^^;;しょっぱな、あれで心がガクっとなった。

・殺陣が破壊的に下手
剣先の動きが変。刀の重さを感じない、刀持ってるように見えない腕の位置が変。くるっと回転した後の隙だらけの体制が変。
心の中で「お前のはただのタナカ棒だ~!」と突っ込みを入れてました(^^;;
※タナカとは劇中カンテツが刀のことを終始こう呼んでいたなりよ。

・所作が中途半端
特に無界屋蘭兵衛と、そのいでたちのままの蘭丸の時の所作がね。もんのすごい中途半端。歩き方も座り方も立ち姿すら、中途半端。微妙にしながあってしかもそれが決まってなくて、粋な町人風なのか女形風なのかよーわからん。
鎧姿になっちゃってからは、りりしくてよかったけど。

・役の解釈が不満
後からプログラムを読んで確信したけど、やっぱりこの人は衆道関係にあったお小姓・森蘭丸としての解釈はできなかったようだ...。君主に忠義をつくす家臣としてしか演じられてない。
まぁ、だから、鎧姿の蘭丸になっちゃってからは、とりあえず凛々しい大人になった武士・蘭丸という感じでよかったのですが、でも、それは私の中の蘭丸像とかけ離れてて...

とどのつまり何が不満って、所作にせよ、殺陣にせよ、他のマイムにせよ、どーもいのうえさんがつけた動きをただ辿っているようにしか見えなかったんだよね。そこに色っぽさも儚さも強さも弱さも粋さも何にも感じなかったんだよね。

でも、脚本・演出上はやっぱり森蘭丸は森蘭丸なのよ。
私はねぇ、蘭丸の「死出の旅すらあの方は一人早駆けで行ってしまわれた...」の台詞がすごく好きなのよ。そして信長様の遺骨で数珠を作って肌身離さず首にかけているその姿とくれば、これはもう信長様に対して君主として以上の愛情もあるという演出でしょう。
で、だからこそ天魔王に惹かれて、そして自ら破滅の道を選んだ森蘭丸。彼は華麗にして悲壮そして激情を秘めた人だと思うわけよ。まわりの演出はみんなその方向なわけよ。蘭の花に象徴される華麗な”人斬り”であり、天魔王をして「さすがに花は散り際を知る」と言わしめる””なはずなのよっ。その説得力が著しくかけていたわけよっっ。
アカドクロの途中から取り入れられた、蘭の花の演出。ラストに舞台中央にドクロの仮面と白い蘭の花。最後にあの世で寄り添う信長様と蘭丸...この演出が活きてなーーーいっっ!(泣)

楽日は、もう完全に”私の蘭丸フィルター”かけて観ちゃいました。
残念でならない...
テレビや写真で見れば、それはもう麗しいお姿ではございましたけれど、そこはそれ板の上に乗っちゃうとねぇ。悲しいほどに差が出ちゃうのよ。

後は、沙霧の鈴木杏ちゃんもね~。悪くはないけど、ただの元気な女の子。捨之介に守られる妹分でしかなかったなぁ。天才・赤針斎(せきしんさい)の風格や髑髏城の七人の一人としての強さというのがあまり感じられなかったなぁ。

この二人の場合、観ているこっちが納得いかなくなった途端、前に同じ役を演じた役者達の素晴らしさが思い出されちゃって余計にダメだ感が漂ってしまう...。

しかーし、脇を固める他の方々はことごとく良かった。

川原・アイというくらいに、私は刃の非道丸こと川原正嗣さんが好きなのね。初めて見たのは「七芒星」なんだけど、はっきり好きになったのは、髪ネタ満載のちょっとナルシー美形役の最初(?)だった「レッツゴー!忍法帖」からかなぁ。
さすがアクションクラブ、さすがアクション監督!その殺陣は絶品。やっぱり前田さんと二人で出てきての殺陣シーンは圧倒されちゃいます。
あ、そーいえば、今回、仮面の天魔王をやったのはだれ?アカドクロの時は川原さんだったけど...メタル君にしてはそんなに背が高くなかったな。やっぱり田尻さん?にしては、背が低かったような...だれだろ?後で他の方のBlogを漁ってみよう。

特筆すべきは仁平役の村木仁さん!有名なカンチョーシーンが日を追うごとに長くおかしくなっていった。27日はお風呂マイムで、客席にまで下りてきたし。カーテンコールでもものすごい拍手貰ってたし(^^;; おかしすぎるっ。

極楽太夫・聖子ねーさまの歌う「マモレムカイヤヲ」はジャネット・ジャクソン風でいいの?もうずっと洋楽聴いてないからわからんけど、私にはジャネット風に見えた。衣装とダンスが。

あ、でも、旦那様である鋼の鬼龍丸役の高杉亘は、ちょっともったいなかったかなぁ。もっと出番あげてもいいのにー。周りのキャストとのバランスを考えるといい感じで硬軟どっちも演じていたけど、せっかくの客演なのにものたりなーい。でも、暗闇で「...剛厳丸...」って言うのが可愛くてよかったなぁ。

裏切り渡京の粟根まことさんもさすがです。なんで、あんなにコミカルにできるのか?そしてあんな顔して踊る踊る~。あ、やべ前の記事で最初発表の配役名(小田切渡京)書いちゃった。「い・い・の・か・な...オ・レは・裏切ってばかりで、戦ったことがないので、自分でも己の力がよ・く・わからない」とか、そろばんをミニカーみたいに転がして「ぶっぶー」と遊ぶ辺りとか、あの可笑しさは粟根さんじゃないと出せないよ~。

あと、こぶしの忠馬の佐藤アツヒロ(あっくん)。
彼は「七芒星」で主役を演じているのを観ていたんだけど、本当にまぁくるくるとキレイに殺陣を決めてくれるわ、威勢の良い男気のある大将ぶりを見せてくれるは、よかったねぇ。多分ね、子分達より若かったりするのよ、忠馬は。でも、あのはじけるような元気さと一本スジの通った男気で「アニキ」と呼ばれる存在なのよね。ってことを納得できる出来栄えでした。

特に川原さんとの新体操は絶品です。二人とも素晴らしいバレエ・ジャンプです。

実は、1回目の時は、極楽太夫の恋人役として観た時だけはどーかなぁーと違和感があったのです。やっぱり、どうしても、アカドクロを捨て切れなかったのね。でも、2回目からはそれも全然気にならなくなって。
さすが、染ちゃんと同じく新感線客演をこなしているだけあります。
うーん、犬夜叉観たくなっちゃったよ~。再演しないかなぁ。
高橋留美子さんは、犬夜叉の兄の殺生丸を古田新太にやって欲しいというようなことを言っているということをパンフで読んだが、是非再演の際は染ちゃんに殺生丸を!白髪ズラで!お願いします。絶対はまるー!


◆おまけ
27日18:30の回編
04-10-27.jpgやっぱり、m-sanと観劇すると客席に誰かをみつけてしまう。というより、m-sanが見つけてくれるっ(笑)。
27日は、「燃えよ剣」で井上源三郎役をやった渡辺哲さんが、斜め前っちゅかm-sanの前に座ってた(^^;;
おそらくは「燃えよ剣」の演出がラサール石井だったので、そのつながりかと。
で、隣には多分「阿修羅城の瞳」で鶴屋南北役をやった小市慢太郎さんが。
で、観終わってロビーに出たら、新感線には「犬夜叉」「レッツゴー!忍法帖」に客演した馬渕英里何が!小顔で華奢でキレイでした。
あと、脚本の中島さんと演出のいのうえさんが二人揃っていらした!

ちなみに写真は、劇場で売っていた映画「阿修羅城の瞳」の前売り特典の鏡!売ってるの全然気付かなくて、m-sanに言われなかったら買い逃すところだったわ(^^;;


28日13:30の回編
はい、楽日でございますから。夜公演を残しておりますが楽日でございますから。
カーテンコール3回目で、染ちゃんがすすすっっと舞台に出てきまして、生声でご挨拶ですわ!
そして!
できたて?映画「阿修羅城の瞳」のダイジェスト(染ちゃん談)を見せていただきましたっ!
わははははははーーーー!お得お得!
舞台では実現できなかった、血に濡れた病葉出門様みちゃったよーん!


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日生劇場/1階K列20番 作/中島かずき  演出/いのうえひでのり 美術/堀尾幸男  照明/原田 保  衣装/小峰リリー ヘアメイク/高橋功亘  振... [Read More]

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